それでは体験レッスンを始めましょう。今日はベーゴマ(貝独楽)名人の方がいらっしゃるはずですが・・・。
三度の飯より独楽が好き・・・とおぼしきベーゴマ(貝独楽)名人の男性が、自作のベーゴマボード?を小脇に抱えて颯爽と登場しました。
「何これ?ちっちゃ~い」と初めて見るベーゴマに興味津々の子どもたちは、目の前で名人が次々と回すベーゴマに拍手喝采、大歓声を上げて大はしゃぎです。すぐさま「私たちもやりた~い」と名人に手ほどきを受けて何度もチャレンジするものの、ベーゴマはそう簡単には回っちゃくれません。
それでもね、子どもたちはボードにぽとりと落ちて微動だにしないベーゴマを見て笑い、ボードに弾んで落っこちた様を見て笑い、さらにあっちこっちに転がり逃げるベーゴマをゲラゲラ笑って追いかけて。そんな光景を眺めている私たちも思わず笑ってしまうほど楽しいひとときでした。
小さいベーゴマの次に出てきたのは、なんとも大きな大山独楽です。そう、おだ笑ぼっちの演目でもお馴染みですね。舞台で回している4寸、5寸の大山独楽は手のひらにあふれんばかりの大きさで、ずっしりと重さを感じます。ぼっちメンバーの女の子は舞台でお手玉遊びを披露するので大山独楽を回すことはありませんが、子どもたちはみんな独楽回しが大好きです。今回参加してくれた小学4年生の元気な男の子も、上手に回せるまで何度もなんども挑戦してくれました。
「昔取った杵柄よ」と言いながら、子どもたちと一緒に独楽回しやお手玉遊びを楽しんでいた大人会員の皆さんの笑顔も素敵でしたね。
伝承遊びに続いては、大人会員の皆さんによる外郎売の口上来歴の読み聞かせです。囲炉裏を囲むようにぐるりと輪になって、さぁ始まりますよ。「外郎売の口上ができたのはなぁ、古の時を遡ること今から300年前のことじゃ・・・。」やさしく語られる来歴に子どもたちもうっとり、そして時間もゆったり流れていきます。
さて、体験練習会もいよいよ最後のプログラムとなりました。外郎売の口上群読に、わらべ歌とお手玉、独楽回しを取り入れた体験練習会オリジナル演目を参加者全員で作り上げて披露しました。言葉遊びと伝承遊びが子どもから大人まで世代をつなぎ、一緒に集い、笑い、感動したこの日の出来事は、これからもずっと心に残ることでしょう。
今回の体験練習会は終了しましたが、通常の練習会でも随時見学・体験を受け付けています。
私たちと一緒に楽しみましょう。皆さまのご参加を心よりお待ちしています。